道具は使いこなす。

 「このカメラなら良い写真が撮れるんじゃない?」

 某所で写真についての話になった時のことです。何となく話の流れが「良いデジカメ(一眼)=良い写真」となっていたので、仕事に例えて話してみました。

 パワーポイントで資料を作る時、その配置と配色、文章の組み立てのスキルに秀でた人がいるとします。一方、パワーポイントで資料を作っても文字の羅列と強調したいところを色付けするだけの人。

 前者に最古のOfficeを使わせ、後者に最新のOfficeを使わせても、プレゼンされた時に目を引く美しい資料を作るのは前者です。

 何が言いたいかというと、機械(デジカメ)が最新で高価なものを使っても、「腕」「経験値」が無いと宝の持ち腐れになってしまうんですね。

 何でもそうだけどまずは「経験値」を積んで、その能力を「最大限に引き出す手伝いをする道具」という位置付けでカメラやパソコンがあるという認識に立った方が良いです。

 ま、今のカメラに関しては全てが「オート」になっていることもあって、経験値が無くても良いショットが撮れるケースもあるんですけどね(笑)。しかし、それでは道具に頼りっきりになるので、まずは経験を積むことで「腕(スキル)」を磨き、道具はあくまでも「道具」として使ってやる、という意識でいた方が「道具を使いこなすこと」が出来るんじゃないでしょうか。

 車で例えるとミッションを上手く操るベテラン運転手さんと、素人でもある程度の乗り心地を提供出来るATの運転手さんみたいな。