余裕が無いから時間を作る。

 昔からのお付き合いのある人から見れば、「ギターの話題が出たことあったっけ?」とか「ダーツ?」と思われるかもしれないけど、ギターについては「機会があればいつかまた」という想いがあったし(これは1年前に機会を作った)、ダーツについては1年以上前から勧められていて、全てに於いて「時間に余裕が無いから」で見向きもしなかったんですよ。
 その割には記憶を無くすまで飲んだり、「○○ちゃん、かわいいー!」とお店に通って無駄な時間を使っていたことも事実(笑)。

 今年の5月下旬に鳩尾に激痛を覚え、消化器科に行ったら十二指腸潰瘍じゃねと言われ、そういえば今年に入ってから、正確には東日本大震災が起きてからどのような形でも「自分の時間」が無かったなぁと感じたのです。
 残業を終えて退社すれば飲みに行く気力も無くなっていたし、休日にはボーッとしている(精神的に休めている)ことが多かったし、振り返れば今年は何もしていないんですよ。(震災復旧・復興支援は当たり前のことなのでここでは割愛)

 それが疲れたのです。時間に余裕が無いからと何もしないのが疲れたのです。

 では、いま何に夢中になれるか?を考えた時、「エレキギター」だったんですよ。勿論ダーツもやりますよ。しかし、無い時間をやりくりしてでもやりたいとなると、エレキギターなのです。自宅で出来るとなるとエレキギターなのです。
 まず、本格的に弾けるようになるにはヘバーデン結節の保存療法を継続的に実施しなければならないこと。これはオレ自身の身体にとって良いこと。もうひとつ、エレキギターは「弾くだけ」では無くて「作る」「改造」と奥が深いんですよ。

 初めてエレキギターを買ったのは高校1年生の時。(その前にベースをやっていた)
 文化祭でステージに立ってベースを弾いて、他の仲間の演奏を見て、「やはり目立つのはリードギターかボーカルじゃん。ベースは地味」とギターに目覚めたわけです。<単純。
 おなごにもてたかったからリードギターかボーカルをやりたかったんです。<キッパリ。

 Fender等のメーカーを買えるお金も無く、入門用の安いエレキギターの黒を買ったんですよ。見て買うには「黒が格好いい」と思っても、いざステージに上がれば黒は映えない、じゃ、色を塗り替えちゃえと見た目から入り、音が悪いと思えばピックアップを交換したり、配線を太いものに替えたり色々いじったんですね。それで変わるから、お金が無い中でも楽しめたのです。
今のコは最初から良いギターを買ってるから羨ましいわ。

 その時の「楽しさ」をまだ覚えていて、今なら少し贅沢も出来るし、そうしたいという「欲求」が生まれているんですよ。車やカメラには無い楽しさです。これは「改造」という「自分で作り上げる楽しさ」が理解出来ていないからかな。カメラって「腕」だから「作品として出来上がる」ポイントが違うんですけどね。ギターは自分で音を作る行程で「改造」があるけど、カメラ(写真)は「腕」ですもの。

 えっと、何だかんだ理屈をこねて、更に3本目のエレキギターの購入を考えているんです(笑)。

Fender Mexico DX Nashville TL

 目的があれば余裕が無くてもその時間は作るもの、そして結果として作れるものなんです。<こういうこと昔書かなかったっけ?